ぎっくり腰とは!?

【腰ブログ】

ぎっくり腰

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みなさんこんにちは、はてなブログの吉村 直心です。

本日は「ギックリ腰」についてお話ししたいと思います。

 

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□腰痛で悩む人が多いのはなぜ?

腰痛は疫学的には有訴率40~50%とされており、これは国民の2人に1人は腰痛の症状があるということを意味しています。 

なぜこんなに腰痛が多いのかというと、私たちが二本足で立っていることで、腰は大きなストレスに晒されるという宿命を負うことになったからです。

ですので、姿勢と腰痛との関係性は深く、作業や運動、そして体重増加などは、腰に加わる負荷をさらに増加させることになり、腰痛が発生しやすくなります。

今回は、ぎっくり腰のお話ですので、神経因性腰痛や心因性腰痛、内臓由来、血管由来のものいわゆる筋筋膜性由来以外のものは省きます。

 

そうすると腰痛の原因は、脊柱の前方要素によるもの、後方要素によるもの、仙腸関節によるものに分けられます。前方要素とは、背骨のこの大きな部分で、椎体と椎間板が主な要素です。後方要素とは、そこから後ろの部分で椎間関節、椎弓、そして傍脊柱筋が主な構成要素となります。前方要素の障害として主なものは、椎間板ヘルニア、椎間板性腰痛症などが挙げられます。(椎体終板障害、骨端障害など)

後方要素の障害として主なものは、腰椎分離症、筋筋膜性腰痛などが挙げられます。(棘上靭帯炎)

 

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今回のテーマであるぎっくり腰は、医学的には原因疾患が明らかではない非特異的腰痛に入り、急性腰痛症とも言われています。

原因が不明確な要因は、画像診断と症状が一致しないこと、いろいろな要素が重なっていることなどが考えられます。

 

ぎっくり腰は、中腰で物を持ち上げようとした時、急に腰をひねった時、前かがみから戻る時などの日常の不用意な動作で起きることが多いです。

その場で激痛が生じることもあれば、しばらく経ってから激痛に変わることもあります。

重い物を持ち上げるなど腰に強い力が加わって生じることもありますが、他愛もない些細な動作で生じることもあります。私見にはなりますが、これらの受傷機転からみて、二つを同じものとしない方が良いと考えています。

 

□腰に強い力が加わった場合

靭帯や椎間板や筋肉の損傷には、それらに対して強い力が加わらなければなりません。ですから下から重いものを持ち上げるなど腰に強い力が加わった場合は、椎間板や筋肉の損傷が要因と考えています。椎間板の損傷の程度によっては、その中から髄核というゼリー状の物が出てきます。(上記写真参考)これが髄核脱出すなわち椎間板ヘルニアということです。この椎間板ヘルニアは必ずしも症状を惹き起こしません。ヘルニアがあっても痛みも痺れもなく普通に生活している方がたくさんいます。ということから考えますと、痛みや痺れを出すためには、椎間板ヘルニアともう一つファクターが必要ということになります。そのファクターは脱出した髄核と神経根が触れたときに生じる炎症反応、椎間板損傷時の炎症反応であると考えています。とくに髄核と神経根の接触による神経根の炎症による症状は、強い痛み、痺れ、感覚異常、筋力低下などを惹き起こします。

 

 

□腰に微細な動作が加わったとき

つぎに些細な動作で生じた場合は、この椎間関節によるものあるいは仙腸関節によるものと考えています。椎間関節は後方支持組織として働く滑膜性関節であり、脊椎の運動時に大きく動きます。そのため変形性関節症となり易く、滑膜炎を伴って椎間関節包の肥厚や弛緩、関節軟骨の変性が起こります。そして脊椎運動時に関節包の一部が関節間に入り込むこと(インピンジメント)があります。これが強い痛みの原因となります。

椎間板の損傷、髄核の脱出、椎間関節の滑膜炎、椎間関節包のインピンジメントが生じると二次的に腰背部の傍脊柱筋が強く収縮し(スパズム)、筋筋膜性のさらなる疼痛を引き起こします。

とくに椎間関節や傍脊柱筋は、痛みに敏感なんです(閾値が低く、疼痛感受性が高いと報告されている2)3)4)

比較的疼痛閾値の高い椎間板やその他の組織においても、損傷や退行変性により炎症が遷延化するとポリモーダル侵害受容器の閾値が下がり、通常は反応しない程度の刺激に対しても痛みを感じる状態となります。

 

 

 

 

整理しますと、

ぎっくり腰の要因は、

  • 椎間板によるもの 
  • 椎間関節によるもの 
  • 仙腸関節によるもの 
  • 筋筋膜によるもの 

に分けられる。

ですので、それぞれの要因を判別しながら、治療プログラムを作っていく必要がある。ということです。

 

それぞれの治療プログラムに関しては、今後Genkiチューブで取り上げていきたいと思います!

 

それではまた次回のブログでお会いしましょう!

さよなら~

 

↓↓↓今回の内容がyoutubeにアップされてます↓↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=KDxYhQVOgtw&t=149s